龍馬伝1話：上士と下士【龍馬はのう、わしがこの世で、一番キライな男じゃった】

史実：上士と下士の関係性【もっと楽しむ】

土佐藩では、上士や下士などの身分制度があり、坂本龍馬は下士の中でも「郷士」と呼ばれる身分でした。

郷士は、基本的には在郷武士であり、土佐藩において下士の上位に位置づけられていました。

身分制度	概要
上士	上級藩士。関ヶ原の戦いで功績をあげた山内家の家臣たちにあたる。下駄や日傘の使用など特権を持っていた。
下士	下級藩士。細分化されており、白札、郷士、徒士格、古足軽、足軽、下足軽、庄屋などがある。郷士は土佐藩において下士の上位に位置づけられていた。
地下浪人	郷士の株を売った者を指す。40年以上郷士であった家は名字帯刀が認められていた。岩崎家はその例。

土佐の身分制度は、武士が優遇される理不尽な制度。農民には人権がありませんでした。そんな理不尽な制度をぶち壊したのが、坂本龍馬です。

上士と下士【龍馬伝1話の概要】

1話は「上士」「下士」の階級社会に苦しむ、土佐の物語です。

1話は、龍馬の幼少期～青年期までが描いてます。

時代は1882年（明治15年）。三菱創立者、岩崎弥太郎のパーティーシーンから始まります。

弥太郎は、パーティーで、坂崎紫瀾（明治期のジャーナリスト）から、龍馬について聞かれます。

弥太郎はすぐに答えます。

弥太郎「龍馬はのう、わしがこの世で、一番キライな男じゃった」

弥太郎「能天気で、ひとさらしで、自分勝手で、オナゴに好かれて」

弥太郎「あればー腹のたつ男は、どこにもおらんじゃき！はははは」

2話に続く。

恨みからは何も生まれない【龍馬伝1話の見どころ】

個人的な見どころは「恨みからは何も生まれない」というシーン。

上士にガチギレの弥太郎が、龍馬に言われた言葉です。

この言葉は、龍馬の母から教わったもの。

龍馬の母は身体が弱く、上士が原因で病気が悪化、死亡します。

ある日、弥太郎は酒に酔い、上士の山本十兵衛とぶつかります。

切られそうになる弥太郎を助ける龍馬。

弥太郎「お前の母は、上士にこ○されたのに、なんで上士を恨まないんじゃ！」

龍馬「わかっていることは、喧嘩じゃかわらんことぜよ。上司と喧嘩しても、何一つかわらない」

龍馬「母が教えてくれた。憎しみからは、何も生まれない。」

例えば、夫婦喧嘩でも、仕事でも、怒りに任せて喧嘩しても、何も生まれません。

状況は何一つ変わらないし、誰も得しません。

龍馬伝1話を無料でみれるサイト【U-NEXTがおすすめ】