龍馬伝7話の動画：遙かなるヌーヨーカ【概要&動画を見る】

あらすじ：遙かなるヌーヨーカ【龍馬伝7話の概要】

15ヶ月ぶりに江戸から土佐へ戻ってきた龍馬。

土佐一番の物知りとされる河田小龍「しょうりょう」（リリー・フランキー）の話が聞けると、龍馬は弥太郎と講演を聞きに行きます。

小龍は、西洋文明がいかに進んでいるかについて語りだしますが、土佐では尊皇攘夷思想が強く、若者たちは、聞く耳を持ちません。

その場にいた武市半平太は、
尊皇攘夷思想が
かなり強くなっていました。

ある日、小龍は、浦賀で黒船を見たという龍馬に興味を抱き、龍馬の家に押しかけます。

黒船の様子を龍馬に聞いている時に、
八平が倒れてしまいます。

小龍の知り合いの医者の手当て、
命はどうに取り留めますが、
八平の容態はかなり深刻な様子。

龍馬は八平が病を患っていることすら知らず、江戸で好き勝手やっていたことを後悔します。

龍馬伝7話の見どころ【大森南朋】

龍馬伝7話の見どころは、父・八平と龍馬の永遠の別れシーンです。

龍馬は、高齢出産の子。龍馬が生まれたとき、八平は「一緒にいる時間は短い」と、覚悟していました。

そんなある日、龍馬は坂本家を桂浜に誘います。

龍馬「父上、黒船を作ったらどうするか、答えが見つかりました。」

龍馬「黒船を海に浮かべて、わしは、この一家みんなを乗せるがじゃ！」

龍馬「ほんで、世界を見て回る！」

龍馬「まずは西に清国」

龍馬「さらに西に向かってインド」

龍馬「そこから先にはエジプトがある」

龍馬「南へ下ってアメリカ」

龍馬「ゾウやキリン、見たことがない動物もおるがじゃ」

龍馬「次はヨーロッパじゃ」

龍馬「その次はジョン万次郎さんが行ったアメリカじゃ」

まだまだ、龍馬を見ていたいと願う八平。

しかし刻々と死が近づいています。

龍馬が心配で心配でしかたないと、小龍にはなしていた八平。

海の光を浴びながら、
龍馬が語る夢を妄想し、
涙を流しうれしそうに耳を傾けています。

八平「お前はそんなことを考えちょったか」

八平「楽しそうな旅じゃ」

八平「こんな嬉しい日は、初めてじゃ」

もう涙腺崩壊です。龍馬は、八平からみると、何を考えているのかわからない青年でした。でも最後に本音を聞けて、嬉しかったのでしょうね。

いつしか、八平は龍馬に伝えた言葉があります。

八平「この世に生まれたからには、己の命を使い切らんといかん」

八平「使い切って、生涯を終えるがじゃ」

八平は、今まさに、自分の命を使い切ろうとしています。

龍馬に伝えた「命を使い切ること」

それこそ、八平の使命だったのかと思います。

まもなく八平は、静かに息を引き取ります。

8話に続く。

はい、承知いたしました。 大河ドラマ「龍馬伝」第7話における龍馬の父・八平の描かれ方と、史実との関連性について解説する記事を作成します。

龍馬伝7話と史実：父・八平の涙に隠された真実

大河ドラマ「龍馬伝」第7話「遥かなるヌーヨーカ」は、多くの視聴者の涙を誘った回として知られています。

土佐という狭い世界を飛び出し、江戸での剣術修行を熱望する坂本龍馬。その願いを、父・八平が涙ながらに許可する場面は、本作屈指の名シーンと言えるでしょう。

ドラマの中で八平は、一度は龍馬の願いを厳しく突き放します。しかし、姉・乙女の説得や、龍馬が語る「ヌーヨーカ（ニューヨーク）」という遥かなる世界への憧れに心を動かされ、ついに江戸行きを認めるのでした。そこには、息子の将来を案じ、その無限の可能性を信じようとする、愛情深い父親の姿が描かれています。

では、史実の坂本八平はどのような人物だったのでしょうか。八平はもともと山本家から坂本家の養子に入った人物で、坂本家第3代当主として家を守りました。記録によれば、八平は非常に厳格で几帳面な性格であったとされています。これは、郷士という武士階級の中でも低い身分でありながら、商家（才谷屋）としての側面も持つ坂本家の当主として、家を切り盛りしていく上で必要な資質だったのかもしれません。

龍馬の江戸留学に関しては、史実でも八平が許可したことに間違いありません。しかし、ドラマのように涙ながらに送り出したという情緒的な記録は残っていません。

むしろ、八平が龍馬の江戸行きに際して与えたとされる「修行中心得二十一ヶ条」といった手紙からは、その厳格な一面がうかがえます。その手紙には、無駄遣いをしないこと、酒や色事に溺れないこと、そして何より剣術修行に専念することなどが、細かく記されていました。これは、単なる厳しさだけではなく、遠く離れた地で修行する息子の身を案じ、道を踏み外すことのないようにという親心の発露であったと解釈できます。

つまり、「龍馬伝」で描かれた八平の「優しさ」は、史実の厳格さの裏に隠された「親心」を、ドラマならではの演出で分かりやすく表現したものと言えるでしょう。一度は反対するという葛藤を見せることで、最終的に許可する決断の重みと、龍馬への深い愛情を際立たせたのです。「ヌーヨーカ」という言葉を象徴的に使うことで、龍馬の持つスケールの大きさと、それを理解しようと努める父の姿を感動的に描き出しました。

史実の八平は、龍馬が江戸で修行している最中に病でこの世を去ります。龍馬は父の死に目に会うことはできませんでした。厳格でありながらも、龍馬の最大の理解者の一人であった父の死は、龍馬にとって大きな悲しみであったと同時に、彼の精神的な自立を促す大きな出来事となったのです。

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