龍馬伝31話：西郷はまだか【さ、西郷はどうしたがじゃー！？】

史実：西郷は本当に素通りしていた【龍馬伝31話をもっと楽しむ】

「薩蒸気船今以来り不申（薩摩の蒸気船がまだ来ない）」。桂小五郎（木戸孝允）が薩長同盟前年の１８６５年、下関で会談予定だった西郷隆盛の到着を待つ心情を記した直筆の手紙が19日までに、高知県立坂本龍馬記念館（高知市）の調査で見つかった。

引用：https://www.sankei.com/photo/daily/news/161019/dly1610190030-n1.html

西郷はまだか【龍馬伝31話の概要】

龍馬「薩摩が生き残るには薩摩と長州が手を組むことぜよ」

龍馬 「一言、うんと言ってください、西郷さん」

西郷「……」

西郷「いってたもんせ、坂本さん」

坂本「ありがとうございます！」

長州と薩摩を結びつけるため、龍馬と陸奥は、高杉晋作の元へ向かうことになります。

龍馬と陸奥は、長州に入る許可をもらうため、大宰府天満宮へ向かっていました。

太宰府天満宮は、福岡県太宰府市宰府にある神社です。

そこには、元・土佐勤皇党員で、龍馬が脱藩した時に土佐を飛び出した中岡慎太郎(上川隆也)がいました。

中岡「わっしじゃ龍馬。中岡慎太郎ぜよ」

龍馬「中岡！！どうしておまんがここにおるがぜ？」

中岡「わしは今、お公家様、三条実美（池内万作）様をお守りしちゅうがじゃ」

三条「なんで、高杉に会いに来た？」

龍馬「それはいえませんき」

中岡「それを話さないと高杉さんに会えんがじゃ」

仕方なく、龍馬は高杉と面会したい理由を話します。

龍馬「幕府を倒して新しい国の仕組みを作らんといかんがです。幕府を倒すためには長州と薩摩が手を組む他ないがです」

三条「さっ、薩摩ー！」

慌てる公家たち。

陸奥「それが長州を救う唯一の道でもあるんです」

龍馬「西郷様もそのつもりでおられます」

中岡「それなら証拠の手紙があるろう？みせてみい」

龍馬「手紙はないがです。信じてもらえるよう、わしが説得するしかないがです」

中岡「わしは、武市さんのように強い志を持っている長州を助けるために、東奔西走していたぜよ」

中岡「わしは武市さんに会って目が覚めた。武市さんのように一切の私心なく天下の為に働きたいがじゃ」

龍馬「そうじゃのう、わしも自分のことはどうでもええ、ただ、この国を、ただ日本を守りたいだけぜよ」

中岡「実はのう、わしもお前と同じ考えをもっていたがじゃ。長州を救うには、薩摩と手を組むしかない。西郷の一筆がなくても長州を説得する手立てがあるはずじゃ」

そこへ陸奥が慌てて龍馬を呼びにきます。

陸奥「龍馬さん、わしを連れてきて正解やったで」

三条「陸奥から龍馬の話を聞かせてもらった。お前は嘘も詭弁も使わない誠実な人間じゃ」

龍馬に手紙を渡します。

中岡「その手紙を持ってすぐに長州に行け！西郷を説得して下関まで連れいっちゃる！」

龍馬「中岡ああ！」

龍馬「三条様、必ずや長州と薩摩を結びつけてみせますき！」

そんな中、坂本と陸奥が、長州藩邸で不審者として捕まってしまいます。

しかし、桂小五郎（谷原章介）の登場により、開放されます。

桂「この方はぼくの友人じゃ、縄を解け」

桂「今、幕府の攻撃に備えて、みんなピリピリしとるんじゃ」

今から出兵するので一緒に行こうと言う桂。

足を止める龍馬たち。

桂「長州の加勢に来てくれたんじゃないんか？」

龍馬「桂さん、心を落ち着けて聞いてください。俺等がここに着たのは、薩摩と長州を結びつけるためぜよ」

長州兵「！！！！！！！！」

一斉に槍を向ける長州兵たち。「薩摩と手をくむだあああ！？？」と今にも斬りかかられそうな雰囲気に。

龍馬「黙っちょれえー！」

龍馬「薩摩のお側役、西郷吉之助が、長州と手を組むと言っているがじゃ！！」

長州兵「貴様見てみい！オラッ！俺達長州人はなあ皆、草履の裏に薩賊と書いて踏みつけとるんじゃ！」

草履を投げつける長州兵。

桂「薩摩のせいで僕らは朝敵にされ、日本中を敵に回すことになってしもうたんじゃ」

陸奥「薩摩を腹の底から憎んでるゆーことは、よー知っとるわ！けど薩摩は考えを変えたんや！」

桂「同情するなら帰ってくれ！」

龍馬「同情らあーしちゅうせん！！！薩摩は今窮地にたたされているがじゃ！！」

龍馬「幕府に交易を支配されてる今、薩摩の台所は苦しくなりそして長州攻めに参戦すればますます国力は衰えてしまう。薩摩もまた窮地に立たされているがじゃ！！！」

龍馬「薩摩も長州も生き残る道はのうっ！長州と薩摩が手を組んでえー幕府を倒すしかないがじゃー！」

桂「西郷が手を組んでもいいと言う証拠は？」

龍馬「証拠は…ないがじゃ…」

長州兵「無いだとー！」「話にならんわー！」

龍馬「けんどのうっ！これを見いやあー！三条実美様からの手紙じゃ。読んでつかわさい桂さん」

長州兵「三条様はこいつらにたぶらかされとるんじゃ」

桂「ぼくが…もし、分かった、と言うたらどうなる？」

龍馬「西郷さんも長州と手を組むために、今必死で藩論をまとめているぜよ」

龍馬「中岡が西郷を下関まで連れてくるから到着を待ってほしい」

桂「西郷殿を迎える仕度をせい！馬関海峡を渡ってくる船をむやみに撃っちゃいけんぞー！ええのー！」

桂「君の言うことを信じよう。坂本くん」

龍馬「ありがとうございます！！！！」

一方、薩摩。

まだかまだかと焦る中岡新太郎の前に、西郷が笑顔で現れます。

西郷「殿のお許しが出た！直ちに長州へ向けて出航するぞ！」

中岡「やったー！やったぜよー！」

西郷を乗せた薩摩の船は、下関を目指し昼夜を問わずひた走りました。

しかしその船の中には二人の隠密が潜んでいました。

一方長州。

陸奥が龍馬のもとに駆け込んできます。

陸奥「薩摩の船がー！」

後ろから中岡新太郎が現れ「す、済まん、済まんちやー」と土下座する。

龍馬「さ、西郷はどうしたがじゃー！」

中岡「下関には行かん言いはじめて、京へ向かうてしもうたがじゃー！」

龍馬「ど、どういてー！？」

中岡「分からんがじゃー！」

桂「坂本くん…君の言葉を信じた僕が馬鹿じゃった」

龍馬「桂さん違うき、違う、違うんじゃ桂さんっ！西郷はまっこと長州と手を結ぶ気でおったがじゃ」

桂「じゃあ、何で来んかったー！！」

桂「結局、西郷にはそれしきの志しかなかったっちゅうことじゃ」

龍馬「まっ、待ってつかわさい」

桂「二度と僕の前に現れるな」

陸奥「西郷の腰抜けがっ！ちきしょー！！！」

中岡「どういてだがじゃー！！！！」

32話に続きます。

龍馬伝31話を無料でみれる動画サイト【U-NEXT】